英国宝石協会から「Gems & Jewellery」の夏号が届きました〜。パラパラとページをめくって一番興味を引いた記事は「Fighting the Fakes(偽造品と戦う)」というもの。GTD(ガーネット・トップド・ダブレット:ブリリアントカットにしたガラスのテーブル面に薄くガーネットを貼ったもの)とかカット石の偽造品は知っていますが、原石のニセモノなんてあるんですね!
六角柱に加工した緑のガラスを母岩に上手に埋め込んだもの(エメラルドの偽物)とか、合成ルビーをわざと風化したように加工したもの(ルビーはルビーだけど天然じゃない)、クォーツを緑に着色したもの(エメラルドの偽物)、水色の合成クォーツ(アクアマリンの偽物)など…きわめつけは無色のトパーズを八面体にして三角形の成長マークまで施したダイヤモンドの偽物…。落ち着いて観察できる環境なら看破は難しくないのかもしれませんが、鉱山ちかくのマーケットで購入を決める時などは、騙されてしまうのかもしれません。
本物の原石と混ぜて配送されたものもあるようで、1個1個全部の石を確認して購入しなければならないのか…と。バイヤーのみなさん、ご苦労さまです。「現地のマーケット、鉱山で偽物が売られている可能性」があるということを心に留めておかなければなりませんねという記事でした。