みなさん、こんばんは!石を少しずつ紹介しております当サイト、何しろクォーツ(石英)のお仲間さんでさえ、物凄くたくさんいるものですから、「今日はどの子を紹介しようかしら」と悩みます。しかも私が宝石学を勉強したのはイギリスなもんで、英語名と日本語名を確認しつつの記事作成…(遠い目)。いやいや、楽しんでやってるんですけどね!
で本日は、パワーストーンから石に興味を持った方は、水晶とめのうが同じ石英グループなのを知らないかも?と思い、自分の復習をかねてそこら辺を紹介したいと思います。
石英グループは大きく二つに分けられまして、ひとつは顕晶質(Macrocrystalline)という肉眼でも結晶の形が分かるタイプ、もうひとつは潜晶質(Cryptcrystalline/Microcrystalline<微晶質>ともいう)という結晶が目に見えないタイプとなります。
●顕晶質…水晶、アメシスト、ローズクォーツ、スモーキークォーツ、シトリンなど
●潜晶質…顕晶質以外の石英をカルセドニーという。
カルセドニーって、あんまり聞いたことないじゃん?という話なのですが、カルセドニーの中でも半透明で模様がキレイなものを「めのう(アーゲート/agate)」と呼んでいます。複雑な縞模様とか、まるで風景画のような模様が表面にあるものとか…。
不純物をたくさん含有していて不透明なのがジャスパー。縞があってもなくても黒色に近いものはオニキスと呼ばれているようです。サードは半透明〜不透明の茶色、縞模様があればサードニクス(日本語名はサードオニキス?)と呼ばれます。大枠のカルセドニーではなく、狭義のカルセドニーは半透明で比較的単一色のものを指します。
半透明のサードとカーネリアン(半透明でオレンジ色)はどうやって見分けんねん?!と思うのですが、厳密な区分はないような…強いて言うならカーネリアンの着色要因は酸化鉄らしいですが、そんなの見た目では分からんっちゅー。
上記に挙げたカルセドニー以外で個別の名前を持ち、宝石やパワーストーンで良く知られているのは、ファイアアーゲート、モスアーゲート、クリソプレーズ、ブラッドストーンあたりでしょうか?
ちょっと不思議なのは、私が参考にしている参考書には、アベンチュリンクォーツやタイガーズアイはカルセドニーに含まれていません。明らかに結晶の形は取らない(ローズクォーツもそうだけど)のになぜ?と思って調べたら、潜晶質の石英は結構な不純物が入っているそうなのですが、ローズクォーツやアベンチュリン、タイガーズアイは”homogeneous internal structure(同質的内部構造)”を持つので顕晶質分類だそうな…。
参考Link The Quartz Page “Overview of Quartz Varieties”
カーネリアンやブラッドストーンが水晶と同じ仲間と聞いて「へぇ〜」ってなった方もならない方も是非ワンクリック!