ムーンストーンは透明〜不透明のフェルドスパー・グループの石で、シラー(schiller)またはシーン(sheen)と呼ばれる白色または青白い光を呈する。これはアルバイト(albite/曹長石)とオーソクレース(orthoclase)とが重なり合う内部構造によって光が反射されるためと言われている。
一般にレインボームーンストーンという名前で出回っている石は、ムーンストーンではなくラブラドライト(labradorite)であり、斜長石(plagioclase feldspar)の仲間。青のシーンがキツくオレンジや黄色のシーンがあるので見分けることができる。アルバイトよりのフェルドスパーにペリステライト(peristerite)という石があり、成分は異なるが見た目がムーンストーンとそっくりな石もある。屈折率や比重も似通っているため、判断するにはラボで成分分析するしかないと思われる。
ムーンストーンの主な産地は、ミャンマー、スリランカ、インド、ブラジル、アメリカなど。美しいシーンを呈する良質で大きな石は珍しい。
石の特性/natural properties | |
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名称/Name | ムーンストーン(月長石)/Moonstone |
結晶系/Crystal Structure | 単斜晶系/monoclinic |
化学組成/Composition | カリウム・アルミニウムケイ酸塩/potassium aluminium silicate |
硬度/Hardness | 6 |
比重/SG | 2.57 |
屈折率/RI | 1.52-1.53 |
複屈折量/DR | 0.005 |
光沢/Lustre | ガラス光沢/Vitreous |
パワーストーン/Crystal healing | 女性・男性問わず、ホルモンバランスを整え、直感力を増強し、想像力を高める。胸元につけると感情を落ち着かせ、優しさ・愛との絆を深めると言われている。 |