和名は紫水晶。石英グループの中で、紫、ライラック、ふじ色のものをアメシストと呼ぶ。晶洞(geodes)の中で形成されることが多く、ブラジルはアメシストを含有した大きな晶洞を産出する。
典型的なインクルージョンとしては、タイガー・ストライプ(tiger-stripe)と呼ばれる独特の縞模様があげられるが、これは液体が入った小さな溝が平行に並んでいるためにそのように見える。一つの結晶でも色の濃淡があるのが普通。
アメシストの紫は自然環境下のガンマ線により、鉄イオン配列が変化しケイ素の一部が置き換わったものとされる。石を見る角度によって青または赤みがかった紫に見える二色性(dichroism)を有する。
紫外線に長くさらすと退色するので、パワーストーンをリチャージする目的で太陽光に晒すのはオススメしない。なお、アメシストに300〜400度の熱を加えると、黄色、オレンジ、茶色に変わることが多い。
世界各国で産出されるが、産地により色味が異なったり、ダブルターミネートの結晶が出たりと特徴がある。ボリビアではアメシストとシトリンの両方の色(バイカラー)を含むアメトリンが産出される。
石の特性/natural properties | |
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名称/Name | アメシスト/Amethyst |
結晶系/Crystal Structure | 三方晶系/Trigonal |
化学組成/Composition | 二酸化ケイ素/silicon dioxide |
硬度/Hardness | 7 |
比重/SG | 2.65 |
屈折率/RI | 1.54-1.55 |
複屈折量/DR | 0.009 |
光沢/Lustre | ガラス状/Vitreous |
パワーストーン/Crystal healing | サードアイ、クラウンチャクラと繋がりを持ち、霊的な意識の拡張を助ける石。神経や脳の働きを落ち着かせ、冷静な判断力を呼び起こす。ストレスを緩和させたり、睡眠の質を改善したい場合に身につけると効果的。 |